●芒種(ぼうしゅ)
芒ある穀るい稼種する時なればなり
No.005
あずきを呑む???
「胡麻の遅まき、小豆の早まき」―これは、してはいけない戒め、逆説の諺。北海道では5月下旬が小豆の種まき。6月は水の神の祭月。6月1日カワイリ、川渡節供、この朝小豆三粒を呑むと安全の呪いとされ水神様には小豆餅を供えました。
小豆は魔よけ?!神秘な力
古代ギリシア、ローマ時代、豆は神聖なものとされ選挙の投票(色で区別)や悪霊払いに用いられました。古代日本で小豆が辟邪、辟疫に特に効力があると信じられるようになったのは、その赤色からきたようです。古代人の赤色に対する崇敬の念は強く、他の豆と違った特別の観念を育んできました。小豆を井戸の中へ入れたり、邸内や村の端に埋めると悪鬼、悪疫を防ぐことができ、小豆粥や小豆飯、更には小豆そのものを呑むといった特異な儀礼、習俗を生んできました。同様の記述が中国の古書や朝鮮半島にも見られます。疱瘡や眼の麦粒腫、流行風邪、熱病等の全治の呪い、また子供の頭に魔物が入らぬよう小児産衣の領背に7粒の小豆を縫入れる、こうした数々の呪いも、魔を避け健康で幸福な暮らしを求めた昔人の気持ちの所産なのでしょう。