●夏至(げし)
陽ねつ至極し、又日の長きのいたりなるをもってなり
No.006
オシラサマにも小豆
東北地方では蚕をシロサマ、越後では蚕の神を四郎神、そしてこの養蚕の神であるオシラサマに正月、2月、6月の午の日に小豆飯を供えたようです。6月15日は各地で八坂神社のお祭り、山陰地方ではレンゲの日と称しアン入りの団子を鍋で焼き神様に供えたとか。
江戸わずらいからお産まで
地方から江戸に出て仕事をした人々が食生活の変化からか脚気になることが多く「江戸わずらい」といわれ郷里に帰されると、母親が小豆飯と米糖を食べさせました。ビタミンB1、B2に富む小豆の効用を経験的知恵で知っていたのでしょう。産後の肥立ちが悪い女性には小豆粥を食べさせました。お産の時にできた血栓が体内をめぐって心臓や脳でつまると大変なので、溶かすために食べさせました。小豆に含まれるサポニンの溶血作用、また小豆に多く含まれる鉄分は血液の原料、まことに合理的な深い知恵。タンパク質のアミノ酸組成に優れ、米に欠けるリジンを補う小豆飯(赤飯)、カルシウム等ミネラル豊富な小豆の昔人の日常への取り入れ方には驚きます。二日酔の緩下や便秘の緩下、母乳の出をよくする効用等枚挙にいとまがありません。暑い夏へ小豆の栄養効果を上手に使いたいもの。