●寒露(かんろ)
陰寒の気にあふて露むすびこちんとすればなり
No.013
神様の土産も大変
10月は神無月。出雲へ旅立つ神々に小豆飯をあげて戸を明けはらったり、赤飯をわら苞に詰めて土産用に供えたり、里帰りする竈の神の土産にぼた餅を作ったり10月初の亥の日には亥の子餅、10月10日は田の神を送る十日夜で小豆飯と何かと忙しい秋10月。
小豆は女神の子?
小豆が最初に登場した書物は古事記と日本書紀です。食物の神の殺害の神話が書かれています。この神話の原話と思われるものに三瓶山の史話種姫があります。これら三つは少しの相違はありますが類似しています。古事記―アマテラス大神に高天原を追放されたスサノオノミコトは空腹のあまりオオゲツヒメに食物をねだる。ヒメは鼻や口、お尻からおいしい食物をとり出して御馳走する。これを見て汚いことをと腹を立てヒメを殺してしまう。するとヒメの頭から蚕が、目から稲、耳から粟、鼻から小豆、陰処から麦、尻から大豆が生まれたとあります。小豆は日本書紀では陰処から種姫では尻から出たのです。このような殺された女神の死体の各部分から主要な作物が生じたという神話は死体化生型神話といい南シナから東南アジアに広く分布しています。神々の時代の穀物発生の神話。