●冬至(とうじ)
日南のかぎりを行て日のみじかきのいたりなればなり
No.018
冬至のかゆ
かゆ食うも物知りらしき冬至かな(一茶)冬至を太陽の復活の日として祭を行うことは世界の多くの民族にあり。中国や朝鮮の古書にも赤豆粥や冬至だんご。日本では粥の他、なんきん雑煮、かぼちゃ小豆煮と冬至のかぼちゃが中風を防ぐとも言われたようです。
柱に小豆粥
中国3世紀の周処風土記に既に小豆の霊力の記載あり、冬至の日に小豆粥を作るは、初期には陰陽二気の争いが冬至の日を以て陽気が陰気に勝つ日と理解し陽気の色を象る為に赤豆粥を炊いたということのようです。小豆に疫鬼を祓う霊力があるとする観念は建築にも及びます。古事記に柱には祭の対象としての神霊が依るとありますが、新築の時小豆粥(ヤウツリガユ)を煮て神前と柱に供え、小豆粥を萓の箸で外の柱をなすりながら、鶴は千年亀は萬年と合唱したり、赤飯を全部の柱になすりながら、福つく徳つく幸いつくと唱った風習もあったようです。棟上げに祝う粥は家に対する入魂ともいうべき大切なこの時期に、悪魔が入りこまぬよう辟邪としてのまじないの意味。赤色を神聖視する現象は世界的に見られますが、小豆の美しい赤色に神聖なものを感じ他の豆とは違う観念を育んだ証左。