●小寒(しょうかん)
冬至より一陽おこるがゆへに陰気にさからふゆへますます冷也
No.019
正月風習
小豆粥祝ひ納めて箸白し(水巴)新年を祝う正月の風俗は多彩。江戸時代全国ほとんどの地方で小豆粥行事があったようですが、やはり主役は雑煮と鏡餅。すまし汁、味噌汁、小豆雑煮と三系統、白餅か赤餅か、ここにも長い歴史と楽しい興味が潜んでいます。
雑煮とぜんざいは同じ物??
赤小豆餅六枚、白餅六枚を井桁の如くおき―これも文献にある鏡餅。赤小豆餅が下、白餅が上、また小豆入りの餅を福餅と言い鏡餅の上に重ねて供える地方もある。白い鏡餅ばかりではない。正月に餅を食べない風習の地方はタブーを破ると餅が血の色に染まる等の言い伝えがあり、白い餅は小豆等で赤くして食べればよいともされたようです。鏡=白色=水=水田稲作文化、雑穀=赤色=火=焼畑文化との対立的観念か?小豆雑煮は主として九州、四国、中国地方にみられます。焼畑農耕時代からの小豆ですが、餅も古代でも神饌のシンボルで古くから作られたものと思われます。現在では雑煮、ぜんざい、汁粉、小豆粥、あずき餅というと別の物ですが、遠く遡ると小豆とモチゴメやモチアワ等との組み合せの食し方の知恵、同じ物であったかも。生命再生の正月に味わう古代人の知恵はどんな味?