●大寒(だいかん)
ひゆることのいたりてはなはだしきときなればなり
No.020
15日の小豆粥
七日正月の七草粥を過ぎると鏡開き、左義長(とんど)、女の正月とありますが、最も広く小豆が使われるのは15日の小豆粥。 土佐日記には遠国の地でこの日の小豆粥が食べられないことを残念がっている様子あり。6世紀頃の荊楚歳時記にもこの風習書かれています。
豊作・子宝を願う行事
1月15日の枚岡神社(東大阪)の粥占い神事は有名。大釜にて小豆粥を炊き、その中に53本の占竹を入れて焦げ具合で各農産物の豊凶を占うものです。 類似の神事は信州、新潟、三河、岡山等でもみられます。また成木責という行事も各地にありました。庭の柿の木に”成るか成らぬか成らぬと伐るぞ”と言って刃物で 幹に傷をつけ、別な人が”成ります成ります”と返答し傷口に小豆粥を塗るのです。豊熟を約束させるまじない。もとは小豆粥を炊く時の粥掻棒を豊作の呪具としたようですが、 枕草子にはこの粥杖で女性の尻を打つさまが書かれています。新嫁のお尻を叩けば子を孕むとの言い伝えがあり、豊作祈願からいつしか子宝へとつながったようです。吉野では 15日出雲へお帰りになる正月様に小豆飯を握って譲葉に包んだお弁当を差しあげたとか。淡路島では地の神様に小豆餅のお供え。