●立春(りっしゅん)
はるの気たつをもってなり
No.021
年あらたまる立春
2月1日は年のうちで二番めの一日ゆえ次郎朔日。赤飯や餅を歳神様に。節分の豆まき、古く中国南部では小豆を用いた様。8日はオコトの日(事始め事納め)田の神の送り迎えにも小豆飯。子祝い、女の祝いとした地方もあったようです。若水を供じた春立つの日。
小豆を煮る
先史時代より豆は人間の生命を支えてきました。農耕文化の進展と共に特有の豆と豆料理法が発達し世界各地料理文化と対応しています。豆類は有毒成分を含むゆえ生食不可、又乾いた豆は硬くて煮えにくいゆえに料理の工夫と豆料理文化の多様性を生むものとなりました。世界五大センターで豆の高度加工食品こそ東アジアの食文化の特徴です。アンもその代表格。豆の有毒分質は人間の薬ともなりますが、豆から見れば生理活性物質、自らの子孫を残す為に動物や昆虫、微生物から自らを守るもの。煮ても煮えない豆を俗に石豆、これは水分を吸ってくれないから。とりわけ小豆は種皮からは吸水せず、ただ一点の吸水口だけ。吸水を拒むのも豆が休眠して子孫を残す為。水と熱でうまく煮ると小豆のタンパク質と澱粉が美しいアン粒子を作ります。味覚に優れ健康に資する見事な食文化なのです。