●立夏(りっか)
なつのたつがゆへなり
No.027
端午の節句は粽と柏餅
端午の節句とこの日に食す粽は大陸からの伝来文化。但し日本のような細長い形の粽は雲南省の少数民族のみに伝わるそうです。柏餅は上古の日本で米などを蒸す甑に自然の鍋兼皿である炊葉を置き、その上に材料を乗せて調理したものが起源だと言われています。
鯖街道の村の春祭り
若狭湾と京の都を結ぶ鯖街道。その昔山地に囲まれた京へ海の幸を運んだ道。かつて街道筋の宿場町であった所では京都以外の地方であってもはんなりした京都言葉が聞かれる。その一つが滋賀県高島郡朽木村宮前坊。毎年5月10日に豊年を祈る春祭りが行われる。宵宮には蓬を小豆アンで包んだ宵宮餅を作り食す。残念ながらそんな家庭も年々少なくなっているという。しかし本宮の小豆料理は確実に伝えられている。袴姿の男たちが神輿を担ぎ神社から御旅所へと軽快な足取りで練りだす。お社に帰り神事が滞りなく執り行われたあと各家では家族と親戚が祭料理を囲む。焼鯖、鯖寿司、筍の木の芽和、醤油でカラッと煮た素麺、そして寿司桶一杯に盛られたお赤飯。赤飯の小豆はもちろん家の畑で育てたもの。ところでこの辺りは故人を慰める初七日と三十七日にも赤飯を炊くのだそうです。