●夏至(げし)
陽ねつ至極し、又日の長きのいたりなるをもってなり
No.030
姫路のゆかた祭
小豆の漉しアンを葛で包む冷たい葛餅が快い口当たりと涼味を与えてくれるこの季節にゆかた祭(兵庫県姫路市)がある。無数の夜店が軒を並べる市街地にゆかた姿の家族連れが繰り出す。温かい回転焼きや鯛焼きも良く売れる。冷やしてよし!熱くしてよし!小豆は万能選手。
夏越しの小豆
明治2年、町田房造という人が横浜で「氷水の店」を開店。削った氷に小豆やシロップ、抹茶などを入れて氷水として売り出した。これがかき氷、今で言うフラッペの始まりだそうです。100年以上経った今でも甘い小豆アンは冷たいフラッペの良き相棒を演じます。次はしんじょ(魚のすり身を蒸した食品)の相棒役の例。6月30日の夜、京都上賀茂神社の伝統行事「夏越し(水無月)の祓い」。参拝者は芽の輪くぐり、人形に半年間の穢れを託し小川に流し、無病息災を祈る。この日に食す行事食の水無月しんじょに小豆は欠かせません。白身のすり身に卵白を加えよく摺り、片栗粉とだし汁で整えて流し箱に敷き詰める。その真っ白い表面に赤い茹で小豆を散らし、蒸す。その後三角形に切り氷水に入った大きめの鉢に浮かべ青紅葉をあしらい、山葵醤油を別器で添える。いかにも涼しげな料理です。