●立秋(りっしゅう)
はじめて秋の気たつがゆへなればなり
No.033
盆・ぼたもちは外国語
梵語のウランバーナ(倒懸の意)の音訳が、盂蘭盆、略して盆。供物の器がボニ、やがて行事自体を盆。何れの説にしろ盆は外国語。盆や彼岸に食べる「ぼたもち」、梵語の“bhukta”(飯)などがぼた、“mudu”(柔らかい)などがもちとなり「ぼたもち」となったという説があります。
夏の風物詩 精霊流し
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町下里。熊野灘に臨む静かな海の町です。この辺りではお盆に精霊流しが行われます。昔どおりの風習が残る下里にはふるさとでしか味わえないあたたかい心のふれあいがあります。各家では座敷の床の間に仏様の掛軸、棚が用意され位牌を真ん中にして仏花や果物などが供えられる。供え物としてころころ団子とかおちつき団子と呼ばれる小豆アンや黄粉の団子も盛られる。8月15日の夜8時過ぎ仏様にお茶を差し上げ、その後、手作りのワラヅト(藁で編んだ苞)に団子を入れて更にお花で飾り付け、それを家族揃って海へ流しに行く。西方浄土へのお土産のころころ団子を乗せたワラヅトは僅かに仄めく蝋燭の灯を頼りに、波に揺られ、やがて暗い海に消えてゆきます。翌16日には灯籠流しも行われ、この時期の下里の海は幻想的な美しさに包まれます。