●処暑(しょしょ)
陽気とどまりて初てしりぞき処とすればなり
No.034
小豆が実り始める
開花後30〜35日で成熟する小豆。処暑の頃が実りの真っ最中。ところが二百十日(立春から数えて210日目の 9月1日〜2日頃)の頃から始まる台風シーズンが豊かな実りを脅かすこともあります。季節の移ろいの中で自然の厳しさに揉まれながら日本の農作物は逞しく、美味しく育ちます。
世話がやける小豆
小豆は非常にナイーブな農作物です。同じ畑で作り続けると病害虫等の連作障害を起こすので輪作による栽培(一年毎に小豆、馬鈴薯、小麦、ビートというように植付け作物を変える)をしなければなりません。また小豆は低温に弱く、冷夏の年には収穫量が極端に落ち込み市場価格が高騰、逆に豊作などで在庫過剰が重なれば価格暴落、故に小豆は「赤いダイヤ」と呼ばれ投機商品の代表とされてきました。小豆の主産地の一つ北海道十勝平野の農家では小豆価格の暴落時には他の作物で埋め合わせます。その意味もあって植付け作物のサイクルをずらして輪作をおこなっています。輪作はいわば保険の役目も果たしているのです。十勝での刈り入れは天候が順調なら 9月20日頃から。晴天の日の日中は、乾燥のため作業中に莢が裂けて豆が飛び散るので早朝から午前10時位迄に行われます。思いのほか小豆は世話がやけるヤツなのです。