●冬至(とうじ)
日南のかぎりを行て日のみじかきのいたりなればなり
No.042
小豆のお呪い
昔の人は小豆の赤色には霊力があると考え疫病払いのお呪いに小豆を用いたようです。例えば「元旦と正月15日に赤小豆14粒などを井戸に投じる」(中国)。「日蝕月蝕の時に太陽と月に供えた小豆を3粒呑む」(日本)。私達の祖先は小豆に健やかな暮らしを祈ったのです。
小豆で田圃の畦?
兵庫と鳥取にまたがる氷ノ山(標高1510m)の鳥取県側の山村、八頭郡若桜町舂米。雪質の良いスキー場を有す近畿圏屈指のレジャーエリア。この村に古い習わしが伝わり、そこに小豆が登場します。「頭渡し」神事。一年間の村の行事などの世話や記録を受持つ係の交替式「頭渡し」は現在でも他の地方にも残っていますが、舂米のそれの珍しさはお供え物にあります。1月3日早朝降り積もった雪を掻分け前年の秋に土の中に貯蔵した蕪を掘り出し、それを大鍋で茹で、炒った唐辛子と山椒の実、更に自家製味噌を加え、物凄く辛く煮込みます。そして、大量の小豆を臼に入れ4本の杵で餅のように搗きながら大量の塩を加え、その後大盆の上に田圃の畦の形に整えます。村の阿弥陀如来にお供えした後にそれらを小分けし村の人々が直会で食します。因みに塩小豆と蕪の唐辛子煮は酒の肴に最高の珍味!