●立春(りっしゅん)
はるの気たつをもってなり
No.045
伏見稲荷大社と小豆
伏見稲荷大社では午前8時に朝御饌、午後4時に夕御饌が供えられます。朝御饌の内容は米、麦、粟、小豆、大豆、神酒、海魚海鮮、塩水。また明治時代迄は上巳(雛)、端午の節句には、赤団子、白団子、小豆入りの御饗を、重陽の節句(9月9日)には小豆飯を神饌としていたそうです。
狐と小豆御飯の謎
2月初旬、全国の稲荷神社で行われる初午祭。お狐さんに好物の油揚げと小豆御飯を供えて豊年満作、商売繁盛を祈願。一説にこの風習は6世紀頃に大陸から伝来し奈良平安朝には朝廷の祭政などの基礎原理にまでなった陰陽五行説による、といわれています。この哲学の相生、相剋などの思想。この世は総て木火土金水から成立し互いに生じ合い、剋し合い、相順応し合う。ここで連想ゲーム。油揚げは茶色、茶色は土色、一方農神の狐も土色、土と土が和合し土の勢いを盛んにする。すなわち農作物の成長を助ける。小豆御飯は赤い、赤いは火。「火生土」といい火は土を生む。すなわち豊作を約束する良い土を生む。稲荷人形の狐と馬は狐と小豆御飯の関係と同じ。干支と陰陽五行の結付きにより火を象徴するとされた馬(火)が狐(土)を支える。これも「火生土」。干支と陰陽五行説は私達の暮しに深く関わる。