●啓蟄(けいちつ)
陽気地中にうごきちぢまる虫あなをひらき出ればなり
No.047
小豆か大角豆か
赤飯などに小豆の代用として使われる大角豆。秋田県の或る地方では大角豆のことをテンコアズキ。関東では金時という所もある。ところが小豆には金時という品種があり、混同されないように注意されたし。小豆の金時は甘納豆となって美味を誇る。
Azzuqimochi
甘党の恋人、甘〜い小豆餡。ところが昔は塩味で、甘くなったのは江戸時代からだと言われています。『和菓子ものがたり』(新人物往来社:中山裕子著)では・・・・・・日本語をポルトガル語に訳した『日葡辞書』(1603年)に、Mangiu、Satomangiuの言葉があり、さらにAnmochiには「小豆をつぶしたものに粗糖を加え、あるいは粗糖なしで(餡として)中に入れた米の子餅」Azzuqimochiには「米で作った小さな餅に碾いた豆をつけたもの」の様な解説がついています。また、江戸時代初期編纂の笑話集『醒睡笑』では「(饅頭を菓子に出してあれば)これは、小豆ばかり入りて位高し。われ等ごとき者賜はるはありがたき・・・砂糖饅頭は近来の出来物、何の系図もなし世のつねの者はうまさのまま、奔走(ご馳走)に思ふ」・・・・・・当時、甘い小豆餡のお饅頭は非常に贅沢な食べ物であったことが偲ばれます。