●清明(せいめい)
万物はっして清浄明潔なればこの芽は何の草としるる
No.049
うまいはあまい
「甘」の字は口に物をふくんだ様子から生まれました。“味わう”“うまい”の意味から発展して甘味を表すようにもなりました。「うまし」は「美し・甘し・旨し」と書きます。小豆餡を使った和菓子。その洗練された形と味は、実に美し、甘し、旨し。菓子職人の技も巧し!
お釈迦様も甘党?
二千数百年前の4月8日。釈迦族の王子として生を受けられたお釈迦様は生まれて直ぐに数歩歩かれ天を指差されました。そのお姿の像に甘茶をかけたり飲んだりしてお釈迦様の誕生日を祝うお祭りを灌仏会といいます。昔、甘茶はうまい茶という意味をもっていました。このうまい茶は、植物の樹液からつくった甘味料を材料にしたもので、本当にほんのりと甘味のあるお茶です。庶民が灌仏会で甘茶を用いるようになったのは江戸時代からで、砂糖が大変な貴重品だった当時、誰もがこの甘いお茶に心和ませたのでしょう。また灌仏会には小戴という甘いお餅を供えたり食したこともあったそうです。小豆をよく煮て、塩を入れ、砂糖を加えながらすりつぶし、丸く平らな小さな餅に乗せて(戴かせて)つくります。お釈迦様も思わず手をお出しになりそうなかわいらしい餡餅です。