●小雪(しょうせつ)
ひゆるがゆへに雨もゆきとなりてくだるがゆへなり
No.064
加藤清正と饅頭
加藤清正は家康に毒を盛られながらも生き延び、秀吉の子で6歳で家を継いだ秀頼を守護したという説話があります。歌舞伎「清正誠忠録」で清正が毒饅頭を食べる場面で象徴されるそうですが、明治時代には舞台で本物の饅頭を使うこともあったようです。
落語と饅頭
「まんじゅうこわい」という江戸落語は有名です。「恐いものは何だ?」と聞かれて「饅頭」という変な男がいました。友達がありとあらゆる饅頭の名をいうと男は気持ちが悪くなり寝込んでしまいます。いたずら好きな友達は早速饅頭を買ってきて眠る男の枕元に置いて様子を伺います。隣の部屋で男が目を覚ましたようです。「恐い恐い〜」という泣き声が聞こえます。ところがそのうちに嬉しそうな声で「饅頭恐い〜」。友達が襖を開けると男は嬉し涙を流さんばかりに饅頭を頬張っていたというお話。「饅頭恐い」は友達のいたずらを予想しての見事な演技だったのです。上方の新作落語の草分けに「ぜんざい公社」があります。「もし、ぜんざいが公社で売られるようになったら」という想定で創られた風刺の利いた落語ですが、残念なことに最近あまり演じられなくなったようです。