●大雪(たいせつ)
雪いよいよふりかさねる折からなればなり
No.065
親鸞上人と小豆の料理
北のふるさとでは山の峰々に積雪が見られ、北風が厳しくなる季節です。親鸞さまの命日(旧暦11月28日)を中心に11月下旬〜12月上旬にかけて報恩講という仏事が各地で行われますが、この報恩講で小豆を使った煮物や汁物の料理を食べる地方が多いと聞きます。
小豆はお肉の代役か?
12月8日は「事始め」とか「事納め」といい、この日におこと汁を食べる風習があったようです。俳人・エッセイストの楠本憲吉さんは「たべもの歳時記」(桜楓社)の中で「旧暦12月8日の“御事始”(この日から正月の準備をする)に、小豆、ごぼう、サツマイモ、大根、豆腐、カボチャ、焼き栗、クワイなど旬の野菜を入れた味噌汁をつくり、これを“おこと汁”(コトハジメに食する)と称した」とし、また「のちにこれが転化して、いとこ煮といわれるようになった説もある」と書かれています。いとこ煮はこの日に限らず日本人がよく食べる料理で、報恩講の料理の一つにもなっている例もあるそうです。ところでおこと汁もいとこ煮も材料となる野菜の組合せは地方や家によって様々ですが、なぜか赤い小豆は必ず入っています。ひょっとしたら・・・・・・大昔この手の料理には肉が入っていた。しかし仏教の影響で肉の代わりに赤い小豆を使った!?