●立春(りっしゅん)
はるの気たつをもってなり
No.069
豆まきの豆
節分の豆まきの豆は大豆が一般的ですが、赤色に霊力がある小豆の方が鬼も恐がると思うのですが?実は鬼が大きな音と匂いと鋭い物に弱いのだそうで、炒ると音を立てる大豆で「鬼は外!」。玄関には鬼の目を突く柊と匂いのする鰯の頭。節分は小豆はお休みです。
年と歳
節分は春夏秋冬を分ける日でそれぞれの季節の前日にありますが、昔、一年の始まりとされていた立春の前日の行事が暮しに溶け込み、豆まきや追儺(鬼追い)という形で今に伝えられています。旧暦の暦上の元日と季節感からみた一年の初日である立春は年によって前後しますが、どちらも年の始まりだといえます。ところで、この『年』と同じように一年間を表す漢字に『歳』があります。『歳』は収穫時に犠牲を裂いて行った祭りを表す文字から生まれた漢字で、収穫から収穫までの一年間を、『年』は「禾」(いね)と「人」(ふくらむ)が合成して生まれた漢字で、実りから実りまでの一年間を表現し、『歳』の方が古い農業形態を表していると思われます。犠牲は山の鹿や猪だったのでしょうか、その血の赤い色が小豆の赤い色に通じるような気がしてなりません。神聖な赤はまた自然への畏怖の色なのです。