●啓蟄(けいちつ)
陽気地中にうごきちぢまる虫あなをひらき出ればなり
No.071
小豆の語源に諸説
今までに何回かふれてきました小豆の語源。朝鮮語説もあります。朝鮮半島の咸鏡北道・咸鏡南道の方言では「あずき」を“patki”「パツキ」と呼ぶそうですがこの「パツキ」が「あずき」になったのではないか?小豆は日本語か外来語か、謎は深まるばかりです。
社日と小豆
中国では古くから龍神信仰がありました。龍神は春に現れ秋に去って行きますが、啓蟄となり冬籠りの虫たちが地下から這い出る頃、蛇も這い出し、龍神も頭を擡げます。この思想は日本にも伝わったのか太古からあったそうで、今も出雲や諏訪に龍神信仰の名残があるそうです。龍神信仰は太陽信仰につながるといわれ、春分・秋分の日を中心にお祭りが行われていたといわれます。都会では既に廃れていますが春分・秋分の日に最も近い戊の日を社日とし、慎ましやかに行事を行っている集落があります。兵庫県城崎郡香住町境では春と秋の社日には各戸の代表者が参加して般若心経を唱えます。拝むのは氏神様の祠と天照大神と刻まれた社日塔で神仏混淆の行事です。お供えは氏神様に稲穂、小豆、里芋、社日様に小豆飯、尾頭付きの魚などを。氏神様も太陽の神様も小豆が好物なのですね。