●芒種(ぼうしゅ)
芒ある穀るい稼種する時なればなり
No.077
霜は小豆栽培の大敵!
北海道の農家では晩霜(遅く訪れる霜)の危険が過ぎてから出芽するように小豆を播種します。小豆の本場十勝小豆の晩霜は5月の半ばから下旬にかけてですが、自然は時々いたずらをします。北海道では6月15日(1985年)、6月11日(1989年)などの晩霜の記録があります。
馬とともに・・・・・・
播種からおよそ一ヶ月、小豆の若葉も日に日に育っています。十勝平野に、規則正しく、どこまでも真っすぐに延びる畑の畦々。濃い褐色の大地の上を、瑞々しい薄緑の小豆の葉が、丸で行儀良く行列をしているような風景。そこには爽やかな生命の営みがあります。この時期、小豆の畑では除草(雑草取り)が行なわれます。北海道の大規模農業では機械化が進んでいます。爪カルチベータをつけた機械が、畦間の土を掻き混ぜながら広大な畑を何度も何度も往復しますが、以前は馬を使って除草をしました。どれだけの労力と時間が必要だったのでしょう?北海道の農作業が機械化し、近代農業に発展したのは、昭和40年代だといわれています。家電製品が定着し始めた高度成長時代、東京オリンピックが開催された頃、国民の食卓を支える大農業地帯には、人馬が共に汗を流す姿があったのですね。