●小暑(しょうしょ)
大暑来れるまへなればなり
No.079
土用に小豆で元気出そ
立秋(8月8日)の前の18日間を土用といいます。猛暑の季節で昔から食養生の習わしがありました。その代表格は土用鰻ですが、他に土用蜆、土用卵も聞かれます。また土用餅という言葉もあり、地方によっては小豆のあんころもちなどを食べる習慣があったようです。
山根カブのお祭り
鳥取県八頭郡若桜町舂米。地方の村によく見られるように、血縁でつながった同姓の家が数多くあります。その姓の一つが山根さんで、毎年7月15日に山根カブのお祭りが行われます。春米では「カブ」は家と家のつながりを表す言葉で、この行事は山根一族の祖先神のお祭です。お祭といっても神事も仏事もなく、祖先神を祀る小さな石に、早朝から春米の山根さんたちが三々五々、お供えのお米と小豆餡を包んだ手作りの焼き餅を持ってお参りします。舂米は中国山地の豪雪地帯です。一昔前までは、遅い春が到来すると、直ぐに農作業や山仕事に追われます。鳥取県の隣、兵庫県の豊岡は鞄の産地で、舂米では柳行季の材料の収穫も行っていました。それが終るのが旧暦6月半ばでひとときの農休みを祖先のお祭にあてたのです。その日の午後には舂米村をあげて、お寺参りに行きます。