●大暑(たいしょ)
暑気いたりつまりたる時節なればなり
No.080
懐かしい七夕の風景
地方に行くと8月7日に七夕を祝うところがあります。懐かしい風景は保育園などの行事以外では、ほとんどなくなってしまったようです。短冊で飾った笹を縁側に置き、胡瓜や茄子や酸漿を供える。地方や家によっては小豆ご飯で夕食をとったところもあったようです。
小豆が欠かせない日
若狭から京へ通じる鯖街道の宿場町があった滋賀県高島郡朽木村の、宮前坊という村で7月28日に二つの行事が行われます。村には、邇々杵神社と河内神社の二つの神社が仲良く並ぶ神域があり、その境内に観音堂があります。お昼頃、そこにお年寄りが集まり、観音講を開きます。お供えは、小豆をたっぷり使った赤飯と茄子、鰊など。また、夕方には、神社の裏山の、落ちる水に打たれると病が癒えると伝えられる霊験灼かな滝の前でお滝祭りが行なわれます。区長さんと講殿という神主役の村の人たちがお滝さんに登り、不動明王の掛け軸を祠の中に掛け、お神酒と赤飯をお供えし、神事を行います。また、村の家々ではたくさんのお赤飯を炊き、家族で食べます。この日、宮前坊では、小豆がないと一日が始まりません。お赤飯を囲んで、住民同士、家族同士、四方山話に花が咲きます。