●霜降(そうこう)
つゆが陰気にむすぼれて霜となりてふるゆへなり
No.086
亥の子のボタモチ
特に関西では、昔、亥の月の一番目の亥の日の亥の刻に亥の子祝いという行事をする風習があって、その日人々は亥の子餅をお供えしたり、食べていました。一般的に亥の子餅は小豆餡をまぶしたボタモチだったようです。この行事は今も山の暮しの風物詩です。
能勢の亥の子祝い
大阪府豊能郡能勢町・豊能町(旧東能勢村)は、京都府と兵庫県に接する関西の秘境の一つです。この辺りでは11月の一番目の亥の日か、その日に近い日に亥の子祝いを行います。能勢町倉垣字歌垣、午後5時、小学校裏の集会所に集合した十数人の子供たちは二手に別れ家々を回ります。玄関口で「亥の子祝いです!」と家の人を呼び出すと同時に「♪〜亥の子のボタモチ祝いましょう 一つ二つじゃ足りません お櫃にいっぱい祝いましょう やれまい 獅子舞〜」と全員で歌い、棕櫚の蓑を使った手作りの獅子頭で獅子舞を披露。拍子は太鼓で取り、ツチというワラヅトを持った子供たちは太鼓に合わせて地面を叩きます。こうして12時位迄およそ百軒の家々を訪ねます。残念ながらボタモチを食べる習慣はもう少ないようですが、そこには子供同士、子供と大人、人と人のふれあいがあります。