●小寒(しょうかん)
冬至より一陽おこるがゆへに陰気にさからふゆへますます冷也
No.091
小豆大好き!
親鸞聖人の御正忌(命日)に小豆入りのいとこ煮や小豆粥を食べる風習がある一方で、大師講で小豆粥を食べる所、観音菩薩の命日にいとこ煮という地方もあります。ただ大師は空海に限らず伝教大師など多くの高僧に付けられた名前です・・・ならば小豆大好き僧は一体誰?
いとこ煮の正体は?
「日本の食生活全集」(社団法人農山漁村文化協会 発行)からいとこ煮の情報を拾ってみました。親鸞聖人関係では全国的に似たような内容で、小豆の他に概ね、大根、人参、牛蒡、里芋、蒟蒻、油揚げ、そして味付けは味噌。所によっては豆腐や蓮根を加える例、また糯米を入れて炊くというのもあります。冬至のいとこ煮も見られ、かぼちゃと小豆がセットで登場します。いとこ煮の語源は材料が従兄弟同士の様な関係だからとか、堅いものから追い追い(甥甥)煮込むということからだそうですが、山口県では慶事に紅白団子と蒲鉾を入れる例もあったそうで、ここまでくると語源が分からなくなります。ここで御座候のお客様、大阪市の若林眞人様から頂いた便りを紹介。彦根市のお寺で聞かれた話だそうですが親鸞聖人の遺徳をお慕いしての「遺徳煮」つまり「いとく煮」が訛って「いとこ煮」・・・益々迷宮入り!