●大寒(だいかん)
ひゆることのいたりてはなはだしきときなればなり
No.092
十勝の冬
御座候の小豆の産地、十勝平野は道内では比較的雪が少ない方ですが、それでも真冬の気温は零下20℃を超します。今の農家は初夏に播く小豆の種子は種子屋さんから購入しますが、昔は自家の畑で採れた豆の中から種子用豆を選ぶのが冬の間の大切な仕事なのでした。
アイヌの大地の小豆
北海道全体、豆類全般でいえば、栽培の歴史は随分古く永禄5年(1562)には現在の函館市がある旧渡島国での五穀栽培の記録があるそうです。また渡島国の松前藩が元禄8年(1695)の凶作対策として、翌年に南部藩に小豆や大豆の種子の購入を依頼したといいます。松前藩はその頃すでにアイ ヌ交易を行なっており、アイヌの人たちにとっては迷惑なことだったのかも知れませんが、十勝の開拓も少しずつ進んでいたことでしょう。本格的な試作の開始は明治初頭。大豆、小豆の種子は本州から、御座候の白餡の原料となっている大手亡の隠元豆などは外国から導入されました。こうして本州小豆がアイヌの人たちが守り伝えてきた豊かな大地に根付き十勝小豆へと成長していくのです。 感謝。