●春分(しゅんぶん)
日天の中を行て昼夜とうぶんの時なり
No.096
小豆の故郷は?
植物の種は鳥の糞に含まれて、遥か遠くに飛来し、見知らぬ土地に根付くことがあります。「鳩が豆食う」といいます、小豆も鳥が?否、人が故意に?農業は主に大陸、半島から列島に伝播したといわれますが、小豆を栽培し、珍重する文化の故郷は一体どこ?
赤飯は犠牲?
饅頭、その中身の餡は本来は肉類でした。羊羹の起源も肉や野菜を具にした熱い吸物だったという説もあります。代表的な和菓子の小豆の部分がお肉だった。ところで、赤飯や小豆飯は古代の赤米の名残で、しかも小豆の赤の霊力を重んじたからだという説が有力です。その説ももっともですが、ハレの日に赤いご飯を食べる訳はそれだけではないような気がします。古代の日本では仏教の影響からでしょう、肉食を謹むという考えが生まれました。それゆえに、ある部分、食糧の獲得手段を狩猟や採集に頼っていた人々も土地に定着し、高度な稲作技術の導入も手伝って、少しずつ安定した収穫を得、主に農作物を食すようになったとも考えられます。しかし農耕が盛んになっても収穫祭などに犠牲を神に供え、その犠牲の赤い肉を食していた時代があった筈です。その名残が赤飯に潜んでいるのでは?