●夏至(げし)
陽ねつ至極し、又日の長きのいたりなるをもってなり
No.102
小豆でビタミン補給を
夏至。北半球では昼が最も長く、夜が最も短かい日、また梅雨の真っ盛りです。今どき外にあっては高温多湿、屋内ではクーラー冷えで体力消耗、冷たいビールや清涼飲料水で胃も弱り気味。こんな時に口あたりの良い健康食。甘味の利いた小豆あん等の和菓子で夏本番に備えて体の調整を!
善哉餅売り
なんともいえぬ甘い香りが湯気と一緒に広がるぜんざい。真冬ならではの食べ物と思う人も多いようですが果してそうでしょうか?江戸時代中期、京には善哉餅売りと呼ばれる行商人がいました。「あまぁい あまぁいぇ ぜんざいもちぇ」「小豆は丹波のつぶよりじゃ 香りは天下の一の原 まぁ召しあがれ ぜんざいもち 味と歯ざわりこれまた日本一」の売り声で洛中を流し歩いたようです。天秤棒の前後に、半ば調理したぜんざい、お碗、炭火などを入れた箱を下げて、という風体だったのかも知れません。そして売り声で「小豆は暑気払い。暑さの折から何よりの熱とりじゃ」とも言っていたそうで、当時、京の庶民は敢えて暑い夏に栄養補給も兼ねて小豆の甘いぜんざいを食べていたようです(参考:「町がどの芸能」長田純著 ふたば書房発行)。因みにその頃のぜんざいの餅は米粉餅、いわゆる米粉団子だったといわれていますが、甘い小豆に舌鼓を打ったのは確かです。