●処暑(しょしょ)
陽気とどまりて初てしりぞき処とすればなり
No.106
アカマミ
立春から数えて210日目、9月1〜2日頃は二百十日と呼び台風の厄日として恐れられていますが、常夏の島々、沖縄地方では台風にさえあわなければ小豆は豊作なのだそうです。沖縄では小豆をアカマミとも言い郷土料理の貴重な食材として用いられます。
海の彼方から来た小豆
五穀という言葉がありますがこれは五種類に限ったものではないと思います。大切な穀物、御穀が古代日本に伝来した陰陽五行説か何かの影響で五穀になったのではないでしょうか?ところで沖縄県に伝わる御穀の話です。久高島という島では、昔、浜で子孫繁栄と食物の豊穣を祈る夫妻のもとに白い壷が流れつきました。しかし夫が拾おうとすると壷が逃げてしまう。そこで妻が井戸で禊をし衣服を改めると壷は妻の袖に入った。そしてその壷の中には麦三種、粟三種、豆一種が入っていた。その唯一の豆というのが小豆なのです。また竹富島では神様が海の彼方から穀物を持って来た。その穀とは粟、麦、大豆、小豆、ゴマなどだったと伝えられています(穀物伝来神話に関しては白水社発行『日本の神々―神社と聖地―』月報6より)。記紀では女神の死体から穀物が生まれたという。島根県では鳥に乗った女神が朝鮮半島から穀物の種を持ってきたという。小豆の故郷は一体どこなのでしょうか?