●小雪(しょうせつ)
ひゆるがゆへに雨もゆきとなりてくだるがゆへなり
No.112
大神の小豆奉納奉告祭
天孫族に国を譲った大国主命の和魂(徳を備えた神霊)、大物主大神を祭神とする国内最古の神社といわれる大神神社(奈良県桜井市)。さほど古い歴史はないようですが、毎年12月上旬、奈良県兎田野町大神の人々が正月15日に講員らなどが食べるぜんざいの小豆を奉納する小豆奉納奉告祭が厳かに執り行われます。
伏見稲荷大社の新嘗祭
新嘗祭とは本来、天皇が新穀を天神・地祗にすすめ、また、親しくこれを食される祭儀で、因みに天皇即位後初めて行うそれを大嘗祭といいます。古くは子月中卯日、11月の中の卯(十二支の2番目)・・・卯の日が3回ある時は下卯・・・に始まり4日後の午の日に終っていましたが、現在では概ね勤労感謝の日(11月23日)に行う神社が多いようです。この新嘗祭は穀霊の復活を祈願する行事ですが何故収穫時期から随分後の寒い時に行うのでしょうか?これは古代中国哲学陰陽五行説で位置付けられているという説(人文書院発行 吉野裕子著「陰陽五行と日本の民俗」参照)があります。十二支で陰極まる亥の次の子は陽の始まりで、新嘗祭の最終日にあたる午は誕生を意味します。子と午、つまり子午の軸(子午線)が新嘗祭の基本となっているそうです。さて伏見稲荷大社(京都市伏見区)の新嘗祭。神饌は山里海の幸、新穀は稲穂を囲むように米麦粟そして大豆小豆。その中で陽の極みの如き小豆の赤は特に際立っています。