●雨水(うすい)
陽気地上にはっし雪氷とけて雨水となればなり
No.118
赤玉と小豆
新羅の国の阿具沼の辺で女性が日光を陰上に受け赤玉を産む。赤玉は阿加流比売(あかるひめ)になる。比売は和菓子の元祖、非時の香菓を求め常世国に渡った田道間守の祖、天之日矛の妻となり、後に祖国日本の難波に住んだという伝説がありますが、古人は赤い小豆を赤玉に見立てて尊んだ???
太陽神と小豆
太陽神に仕える巫女が昇華、神と一体化したものが天照大神だという説がありますが、天照の原初的な姿の一つが韓神阿加流比売だとも言われています。ところで日本の太陽神は海の民が崇めていた神だそうです。日の出は大海原と天空の隙間から生まれ、海面に日の道を示しながら刹那人々の方に迫ってきます。やがて海は陽の絨毯と化し、恵みの光と暖かさを陸地にももたらします。この神々しい姿を持ち季節や時間の観念を与え、草木を育む太陽を、人々はあらゆる生命の源の神としました。科学的にも太陽はそうなのです。さて赤い小豆の話。小豆は成熟すると株が乾燥し、特に莢は日昼少しの震動にも破れ子実が飛び出します。中にははじけんばかりの莢のほころびから赤い実が見えているということもあります。
太陽神の来臨と共に現われる赤い小豆。実りの秋、古代人は野辺に実った小豆を見て、神の贈り物、太陽神そのものを感じたのかも知れません。