●立夏(りっか)
なつのたつがゆへなり
No.123
小豆餡と味噌で裏表
柏餅の中味は主に小豆餡と味噌餡があります。でも外見の新粉餅が同じなのに・・・・・・餡の種類の見分け方は柏の葉の裏表。お店によって裏表が逆の場合もありますが、小豆餡入りの御座候の柏餅は、製餡工場長が昔修行をした老舗のやり方に習い柏の葉は裏向きです。
柏餅の葉はなぜ柏の葉?
柏餅の名の所以である「柏」の木は、晩秋に落葉樹が裸になる中で一人枯葉を落とさず越冬し、翌春新芽が出てから古い葉を落とします。古代人はこのような生態をもつ柏を神聖視し、 その葉を食べ物の器などに使い、後には家筋の絶えない縁起の良い植物だと考えるようになったのでしょう。ところで端午の節句に柏餅を食べるという食習慣の確かな根拠は特に見当たりませんが、日本では柏に新しい葉がつくと、その葉でとにかく団子を包み、蒸して食べる習慣が古くからあったのでしょうか。近世に江戸へ柏の葉を出荷していた東京都八王子市の辺りでは、本来の端午の節句時期の旧暦4〜5月に柏が新しい葉をつけますが、「小豆餡や砂糖入り挽き大豆の餡を小麦や薩摩芋の粉などに蓬を混ぜ捏ねた生地で包みその団子」を柏の葉で包み、蒸して食べるという習慣が残っていたそうです。