●小暑(しょうしょ)
大暑来れるまへなればなり
No.127
赤飯食べたのは狼神?
秩父の三峯神社。毎月10日・19日には粳米と小豆の赤飯にお神酒をかけた神饌をご眷属の狼神に供える御焚上祭が執り行われます。祠に供えられた赤飯が、翌朝何者かに食べられている。多分烏などの鳥の仕業だが、知らぬうちに赤飯が減るのはやはり神秘的です。
お稲荷さんと小豆ご飯
ご眷属で全国的に有名なのが稲荷神を守護する狐神ですが、この稲荷神・狐神と小豆との関わりも古いようです。幕末から明治時代に書かれた『いなり社年中行事雑記jによると、3月3日の上巳の節句と5月5日の端午の節句には黄団子、赤団子、白団子と小豆入りの御饗の神饌を供えていました。御饗とはどのような内容か分かりませんが、ご馳走のことでしょう。また9月9日の重陽の節句に供える神饌は小豆ご飯でした。残念ながらこれらの神饌は現在で途絶えていますが、毎日供される朝御饌の中に小豆は五穀の一つとして顔を見せています。でも何故稲荷神に小豆ご飯の神饌なのか?『稲荷大明神利現記』によると、食(ウカ)の神である稲荷神に赤豆飯を供えるのは、ウカの名を借りてアカの食を供える。即ちウカの転語のアカから赤豆飯、小豆ご飯の神饌が生れたのですね。