●小雪(しょうせつ)
ひゆるがゆへに雨もゆきとなりてくだるがゆへなり
No.136
大嘗祭の神饌に小豆
11月23日の勤労感謝の日は、天皇が新穀を天神地祇にすすめ、また親しくこれを食する新嘗祭の日ですが、天皇即位直後に行う新嘗祭を大嘗祭と言います。平安中期の法典『延喜式』に記されている大嘗祭の神饌の中に小豆の名前が見られるそうです。
ニソの杜と小豆の強飯
福井県大飯郡大飯町大島では新嘗祭の日に或るお祭りをします。大島にはニソの杜という、タブや椎の木が鬱蒼と茂る、神聖で神秘的な聖地があります。ニソの杜は、昔大島を開拓した24家族の宗家の屋敷跡か聖地であったと言われ、元は24箇所だったものが後に山の神などもニソの杜と呼ばれるなどして、今の凡そ30箇所に増えたそうです。『ニソ』は11月23日の23の『ニジュウソ』の略だとも言われ、それで新嘗祭の日にお祭りをするという説明が成立します。しかし、ほとんどは推測で、ニソの杜は謎多い民俗です。数年前までは親族が集りニソの講を営み、お椀一杯の小豆の強飯を供えていた家もありました。現在は簡略化されていますが、杜を守る家々では22日夕方か23日早朝には必ず小豆の強飯をニソの杜にお供えし、祖先をお祭りします。ニソの杜には小豆は欠かない。