●大雪(たいせつ)
雪いよいよふりかさねる折からなればなり
No.137
春日大社の神饌
出雲族からの国譲りの功労神と、古代日本の政治の実力者、藤原氏の出身氏族、中臣氏の氏神を祀る春日大社。天照大神が篭もる岩戸の前で祝詞を奏した天児屋根命を祖とする中臣氏は祭祀を司った。故に春日大社は祭事、神饌も古式に拘るのか。小豆の神饌も登場します。
若宮おん祭の盛物
若宮おん祭は、保延2年(1136)に洪水飢饉等から国民を救うため関白藤原忠通が始めた豊穣祈願の祭が起源。その中心的な祭典が12月17日の御旅所祭。午後3時頃から11時頃まで古式ゆかしい芸能が奉納されますが、その前に「お染の御供」という美しく飾り立てられた神饌が供えられます。桔梗の造花の桔梗立。白い御飯を筒状に盛った小御飯、大御飯。蕪や大根等を盛り付けた居御菜。赤、青、黄に染めた米と白いお米を4本の筒に貼り付けた染分。里芋、蓮等を盛り付けた追物。そして、直径5cm、高さ15cmの和紙の筒4本に、それぞれ黒豆、小豆、大豆、カヤの実を、しかも豆は腹が表に出るように貼り付けた盛物。餅や柿等を盛り付けた菓子。染分に似た四色。御神酒の瓶。中でも小豆、大豆、黒豆、カヤの実の盛物、染色した米の染分、四色は特に見物人の目を楽しませてくれます。