●冬至(とうじ)
日南のかぎりを行て日のみじかきのいたりなればなり
No.138
河童の好物
秋田県の福島彬人という有職者の調査では、実際に河童を見た人がいます。同県の仙北郡で裏の胡瓜畑に来る河童や赤い頭巾を被ってトウモロコシをかじっている河童を見た人などがいる。河童は胡瓜だけではなくトウモロコシも好物なのですね。実は小豆も・・・・・・。
女岡の河童
秋田県由利郡旧女岡村。昔、水害に悩まされたこの地方では水難避けの護符を祀る家もありました。その護符の版木が、旧家仁佐衛門家に現存しています。二十数代目のご主人に見せていただいた版木には、三匹の河童の彫刻。そして不思議な物語が版木と共に伝承されていました。「或る初夏の朝、河原にいた仁佐衛門家の馬が駆け戻ってきた。馬の尻尾に一匹の河童がぶら下がっていた。河童は命乞いをし、お礼に護符の版木を差し出した(これが現存する版木)。当時の主人は『今後悪戯をしない』と河童に約束させ、赤飯を食べさせて帰した。その後毎夜河童が訪れるので、その度に赤飯でもてなした。」明治末迄、毎年旧暦12月25日に仁佐衛門家では「これを河童に施す!」と叫び、赤飯を川に流す“河童の年越し”を行っていました。河童の好物に小豆の赤飯も加えておきましょう。