●雨水(うすい)
陽気地上にはっし雪氷とけて雨水となればなり
No.142
お葬式に牡丹餅
三重県志摩郡阿児町安乗では慶弔に牡丹餅、葬式にも牡丹餅。葬式の牡丹餅は遺骨と一緒に墓に入れ、あの世に旅立つ仏様のお弁当になります。喜びも悲しみも牡丹餅。そう言えば、安乗灯台は佐田啓二さん主演の映画『喜びも悲しみも幾年月』のロケ場になりました。
三生野の小豆の習俗
福井県遠敷郡上中町三生野の或る農家では、1月14日、母屋等の柱に括りつけたお椀と言う藁筒に小豆粥を入れる。翌15日、小豆粥を栗の棒でかき混ぜ粥占いを行う。春の彼岸に牡丹餅を供える。春祭りに赤飯を炊き親戚に配る。田植え終りはドロ落としと言い、柏餅を親戚等に配る。夏の土用に牡丹餅の土用餅を食べる。盆には牡丹餅を供える。秋の彼岸にも牡丹餅を供える。収穫終りを刈り納めと言い、小豆や大根等で従兄弟煮を食べる。秋祭りにも赤飯を炊く。11月30日に出雲から帰ってきた神様を迎える神迎えで赤飯のおにぎりを神社で貰う。12月6日は浮座という仏事で、お寺で甘い小豆粥と小豆の炊きお強を貰う。年の瀬の餅搗きでは餅に小豆餡をつけて食べる。家で丁稚羊羹を作る。そしてお葬式には小豆入りの従兄弟煮を食べる。これらのほとんどは今も継承されています。