●白露(はくろ)
陰気やうやくかさなりて露こごりて白色となればなり
No.155
小豆の先祖帰り
夏の天候や花の付き具合等でこの時期には小豆の作柄は概ね分かります。H12年十勝では夏の好天高温のお陰で史上最高の豊作でした。ところで小豆は成長が盛ん過ぎると、自分達が昔は蔓性の植物だったことをふと思い出すのか?枝先を蔓状に伸ばし先祖返りした小豆がH12年の十勝には見られました。
冷害と戦う小豆と人
十勝小豆大豊作のH12年に限って言えば、十勝地方の小豆の栽培面積は北海道全体の42%(約12,500ha)で、生産量は50%(38,100t)でした。この数字からも十勝小豆の大豊作ぶりがうかがえます。ところがH12年のような年ばかりだといいのですが、十勝地方はオホーツク海高気圧等の影響で4年に1回の冷害、10年に1回の大冷害に見舞われると言われています。冷害は小豆が成育する6月〜9月の平均気温が概ね17℃以下になると起り、16℃前後になると小豆は壊滅的な被害を受ける。そこで十勝農業試験場では、十勝では避けて通れない冷害により強い小豆の開発に取り組んでいます。最初に生まれたのがハヤテショウズと現在御座候の赤餡の原料となっているエリモショウズで、特にエリモショウズは耐冷性、品質に優れ今も十勝小豆の王座を守っています。対抗馬はエリモショウズの特性に加え病気に強いキタノオトメ、穴馬は加工に適したしゅまり。しかしどの品種も大冷害には弱い。闘いは続く。