●小雪(しょうせつ)
ひゆるがゆへに雨もゆきとなりくだるがゆへなり
No.160
小豆粥の味は?
風邪避けのお呪いをご紹介します。山形県の最上川下流域の或るお寺では12月1〜7日に檀家衆が集まり座禅を行いますが、その結願(最終日)に小豆粥を手の平にとっていただいていました。実はこの小豆粥は砂糖味でこれが風邪封じになったそうです。甘い小豆粥、本当に体力増進に役立つのかも!
健康を赤い小豆に託す
赤色は太陽の色、火の色、故に生命力を鼓舞し悪霊を退治する。だから疫病退散に赤い小豆が用いられたのでしょう。例えば岩手県大槌町の海岸部では、風邪が大流行した時には橋のたもとに藁草履と小銭と小豆ご飯のおむすびを一つ置いて「風神さん、風神さん、大北さんへ行って下さい!」と唱え、後を振り返らずに家に帰ると風邪をひかないと言われていました。このお呪いは麻疹避けにも行われていましたが、よく似た風習は近くの雫石町にもあり、ここでは疱瘡避けとして使われていました。桟俵の上に足半草履(労働用の踵のない草履)と小豆ご飯のおむすびを村境に置いて疱瘡神が隣村から入ってくるのを防ぎました。秋田県男鹿市羽立でも小豆ご飯が登場します。子どもが10歳になった時、やはり桟俵に足半草履を乗せますが、ここからが男鹿流です。小豆ご飯のおむすび2個とトウガラシ2本も桟俵に乗せて川に流します。こうして疱瘡にかからぬように、治るようにお祈りをしました。