●大雪(たいせつ)
雪いよいよふりかさねる折からなればなり
No.161
粋な色
明治〜昭和と活躍した上方落語の桂春団治。噺のネタを質種にしてまで遊んだという遊び人の鑑みたいな人物。このお師匠さんが生前着ていた着物が東京の噺家柳家小三治師匠から大阪席立演芸資料館(ワッハ上方)に寄贈されました。表は小豆色、裏地にお茶の道具が描かれている。粋ですねぇ〜。
義太夫と羊羹
小豆の代表的な伝統食品の一つに羊羹がありますが、練羊羹が江戸で流行るのは徳川時代後期、落語もその頃に庶民文化としての地位を築きます。当然のように羊羹が登場する落語があります。『寝床』という演題で始めは上方で『寝床浄瑠璃』などとして演じられていたものが江戸へ行き『寝床義太夫』などと呼ばれた面白いネタです。話の概要は次のようです。義太夫好きの大家さんが長屋の店子の前で義太夫を自演するという。しかし大家の声といえば聞くだけで即死する程の悪声。店子達は仮病をつかって逃げるが、ならば「全員長屋を追放!」の脅しに皆しぶしぶ集まってくる。座敷には料理、酒そして羊羹が並べてある。大家は上機嫌に義太夫を語り始めるが、これは店子にとっては難行苦行。下戸の金ちゃんは羊羹にかぶりつきながら「あの声を出したいためにご馳走するんだからこの家は祟ってる」「おい、ほめなくちゃいけないよ」「イヨ!日本一ッ!うまいぞォ!羊かぁん!」