●冬至(とうじ)
日南のかぎりを行て日のみじかきのいたりなればなり
No.162
古式通りに小豆雑煮
兵庫県城崎郡香住町御崎は日本海に突き出た岬の急勾配の地にある秘境の村。冬には風雪凄じいこの村で古式通りに正月を迎える家がある。元旦は男子が無言で若水汲みをする。家族が盛装で一年の抱負を語る。正月二日目はすまし雑煮、三日目は小豆雑煮を食す。海の村々には正月の不思議に小豆雑煮が点在。
小豆コ煮えたかヨ
元来は旧暦の旧正月の行事だが今は新暦の大晦日の夜に行われる秋田県男鹿半島のなまはげ。2月13〜15日にはなまはげゆかりの地、真山神社の「なまはげ柴灯祭」で誰でもなまはげに出会うことができる。なまはげとは鬼の如きなまはげが奇声と共に「泣ぐ子はいねエがア怠け者はいねエがア」と座敷に上がりこみ、酒と御馳走をよばれては村の家々を巡る不思議な民俗。県外にも似た伝承が別称で伝わる。又県内の或る地方ではなまはげが現れないなまはげもあったという。子供が家々を訪れ「なもめコ剥げたか剥げたかヨ、庖丁コ磨げたか磨げたかヨ、小豆コ煮えたか煮えたかヨ」と唱えた。なもめとは炉の火に当たり過ぎて肌にできる斑点=なもみのこと、なもみを剥ぎに来るからなもみはぎ→なまはげで、この場合なまはげ役の子供が、餅のようななもみを剥ぎ取り「煮小豆をつけて食べてしまうぞオ」という意味でしょうか?もし小豆が旨く煮えていなかったら、又々なまはげに叱られる!!