●大寒(だいかん)
ひゆることのいたりてはなはだしきときなればなり
No.164
方位のない神社
大阪府堺市の三国ヶ丘。ここは古来、摂津河内和泉の三国の境だった。故に三国ヶ丘、故に堺。古くは凶方への旅路は吉方を巡り遠回りしたが、三国ヶ丘の方違神社の境内を回り凶方を打ち消すと、何処へでも気にせず旅ができたという。このユニークな神社の祭事に小豆が大きな役目を果たしていた。
厄除けしるこ
現在も連綿と受け継がれているのが小正月の小豆粥の神饌。小豆粥のお供えは神前で厳かに執り行われますが、境内では左義長神事と言い朝から夕方までとんどが焚かれ、その火で正月の飾物等をお焚上げし、同時に無病息災を祈願します。そして2月3日は節分祭で別名ほたぎまつりとかおひたきとも呼ばれ、やはり境内でとんどが焚かれます。このお祭りは特に厄除け祭りとして有名で氏子や近隣の厄年の老若男女がお払いにやってきます。ところで今まではほとんど見られなくなりましたが以前は厄年の人たちは小豆を持ってお参りし、その小豆は神前に供えられました。こうして持ち寄られた小豆は来年の節分祭に厄除けしることして参拝者に配りました。これは自分の小豆を皆に食べてもらえば厄が払えるという考えによるもの。凶方を吉方に変える合理性豊かな方違神社。人々は赤い小豆に一年の無事と幸せを祈りました。