●穀雨(こくう)
春雨ふりて百穀を生化すればなり
No.170
お手玉の中身考
「お手玉」と聞いて「小豆」を連想するのは、残念ですが、もう中年以上の年齢層だけでしょう。ところで何故お手玉の中身が小豆か?いろいろな意見があります。「布越しの手触りが良い」「シャラシャラの音が良い」「非常時の食糧の足しに」。若い皆さんのお祖父さんお祖母さんのご意見は?
小豆・あんこの想い出
平成13年秋、御座候創立50周年を記念してお客様から「まあるい思い出」エッセイを募集し、応募いただいた2284編から100編を選びエッセイ集をつくりましたが100編に入らなかった感動の作品も、要約してですが紹介していきたいと思います。大阪府枚方市の篠原昌之さん63歳『あんこ餅の思い出』。「昭和21年春、我家8人は着のみ着のままで鹿児島に引き揚げて来たが、実家は空襲で焼けて無く、急拠伯父宅へ身を寄せることになった」「伯父一家は食糧難の中で『歓迎』の品を用意して下さった」「百個もあろうかと思われるあんこ餅であった。『お疲れさあごわした、ずいばいたもいやんせ(お疲れ様でした、腹一杯食べて下さい)』「この時のあんこ餅の味は又格別であった。涙がこぼれて仕方がなかった」。篠原さん達は今は亡き伯父伯母を偲び語り合う。「あの時のあんこ餅の何とおいしかったこと、そして伯父一家の皆さんの何と温かったこと、忘れることはできないね!」