●芒種(ぼうしゅ)
芒ある穀るい稼種する時なればなり
No.173
小豆沢神社
小豆沢と書いてあずさわと読む。小豆沢神社は東京都板橋区小豆沢地区の氏神様。祭例は旧6月15日だったが今は住民が参加しやすいように新6月第2日曜日。境内では餅搗き、社務所では小豆の餡子餅や大根のおろし餅づくり。実はこの神社、小豆と深く関わり、7〜80年前迄は祭例に小豆飯を炊いた。
小豆沢の由来
小豆沢地区はかつては海岸か川岸であり、昔のことですから護岸工事も施されておらず、台風や洪水の度に水辺の低湿地帯(沢)はひどく崩れていたのであずさわと呼ばれたのでしょう。崩れてぬかるむ状態をあずるとも言うそうです。ところで真偽の程は別にして、小豆沢の地名由来にはこんな説が。「凡そ1100年前平将門の時代に幕府への貢物の小豆を積んだ船が沈没し、その小豆が流れ着いた岸辺を小豆沢と名付けた」。因みに小豆沢の近くには小豆を入れていた袋が流れ着いたという伝説から「袋」という地名があったそうです。また、祭例で小豆飯を炊いていたその由来説も。「或る時、上流から流れてきた米を小豆沢の住民は放っておいて腐らせるのはもったいないと食べてしまった。それを知った上流の米の持ち主は怒り裁判沙汰に。結果は米の持ち主の敗訴。代官曰く『大切な米を無駄にしなかったのは誉めるべき』。この判決に小豆沢の人々は大量の小豆飯を炊き、祝い、振舞った」。