●夏至(げし)
陽ねつ至極し、又日の長きのいたりなるをもってなり
No.174
飯櫃の中身
田楽師であろう幟のようなものを背負った人達が鼓を打っている。農民達が牛馬を連れてきて田植え前の田に入れている。隣の代掻後の田んぼでは早乙女達が田植えをしている。頭上に飯櫃を乗せて運ぶ女性達がいる。宮崎県東臼杵郡西郷村、田代神社御田祭のお礼である。昔から米櫃の中身はお赤飯。
早乙女と赤飯おむすび
毎年7月第1日曜日に、千年近くも伝承されてきたこの御田祭が開催されます。本宮の早朝から社務所にはミヨドやウナリなどと呼ばれる祭を司る人々が集まる。ミヨド、ウナリ等は世襲制で、つまりこの祭が始まって以来、もっと推理をはたらかせると、この里に神様が降臨されて以来、神事に従ってきた人々であろうか?ミヨドは祭の世話役、ウナリは頭上に赤飯を入れた飯櫃を乗せ参拝者に赤飯おむすびを配る人のこと。朝、ウナリ達がかまど等の段取りをしてミヨド達が大量の糯米と小豆を蒸し赤飯を作り、それを順次おむすびに握り、飯櫃に入れていく。何百個という赤いおむすびが並ぶ風景は美しく、絶景である。やがて山から祭神が迎えられると宮田で古来の形を継承した牛馬入れ、田楽、神輿練り、早乙女による田植えが行われる。そして祭事の終了間近にミヨド達が飯櫃から赤飯おむすびを参拝者や早乙女達に配る。紺絣に赤い襷の早乙女が赤飯おむすびを頬張る姿は誠に清々しい。