●処暑(しょしょ)
陽気とどまりて初てしりぞき処とすればなり
No.178
御子立の小豆ご飯
秩父の三峯神社は古村、神領三峯村と深い関係にあり。同社の狼神に小豆ご飯を供える御焚上祭の起源、御子立では、狼が出産時に心清い人だけに聞こえる遠ぼえを発するといわれ、それを聞いた村人は神社に注進、神職は小豆ご飯をお産の場に供えました。この村人が三峯村の人々だと思われます。
三峯の諏訪神社祭
この三峯村はかつては数十戸を数えていましたが、今は過疎化高齢化も進み戸数人口が減少。しかし、神職を出す家も数戸あり、依然として三峯神社と共存共栄の立場にあります。例えば毎年8月26日に行われる諏訪神社祭。これは三峯神社境内にある諏訪神社の例礼で、夜明前の午前4時、三峯村の人々による、腹につけた鼓を両手の桴で打ちながらの一人獅子のお神楽が始まります。この神楽が本殿前に奉納される少し前に、実は諏訪神社には茅の敷物の上に神名備山のように透麗に盛られた赤飯(小豆ご飯)が厳かに供えられます。神楽は本殿の他、境内の所々で奉納され諏訪神社前に到来しますが、気の早い信者らはその前に諏訪神社に来て早速赤飯を手窪でいただいたり、神前に立ててある朴の木の芽と葉を取ります。朴の芽を葉で包んで持つと魔除けになって、芽を財布に入れておくとお金が溜まるそうです。さて諏訪神社で神楽奉納が終わる頃には赤飯も見事になくなり、朴の木も丸裸です。