手焼きの温もりとあずき文化への想いを
日本の手仕事“型染”で表現しました。あずきのふるさと 照葉樹の森はそこに暮らす人々の間に 共通の文化を育んできました 
縄文時代から利用されてきた あずきもその一つです その赤色に特別な意味を見いだし お祝い事や節目に用いられ 受け継がれてきたあずき文化 手焼きの温もりと共に いつまでも大切に伝えて行きたいという願いを十二の図案に込めています

包装紙デザインの変更に当たって

焼き立ての御座候を包む包装紙で、手焼きの温もりを表現するためにはどんな包装紙が良いのだろう。苦悩していた折、人間国宝にもなった芹沢銈介氏の展覧会に訪れ、そこで「型染」という表現手法に魅了され、これしか無いと確信しました。
現在活躍されている型染の職人さんの中でも、やさしくも華やかな色遣いと、愛らしくも上品な図案に惹かれ、岩手県在住の型染職人さんに制作を依頼しました。

包装紙デザインについて

包装紙図案
図案は4つのテーマを基にデザインされており、全部で十二種類の図案が48個並べられています。一つの図案がほぼ4回ずつ使われていますが、よく見るとひとつひとつ異なります。同じ図案でも繰り返し型を使っているのではなく、ひとつひとつ手で彫っているから生まれる、手仕事の温もりにあふれています。
  1. 1.あずき文化

    包装紙図案:ぜんざい・赤(丸)・おはぎ
    日本人は古来から赤色を太陽や火、血の色として神聖な色と感じ、それが小豆の赤色と結びついて、小豆を珍重する東アジア独特の習俗を育んできました。人の成長を願ったり、祝ったりと、人生の節目に色んな食べ物に形を変えて使われてきた小豆の文化を、素敵な形で未来に繋げたいと考えています。
    【図案】ぜんざい・赤(丸)・おはぎ
  2. 2.日本文化

    包装紙図案:椿(照葉樹)・餅搗き・稲作・太陽信仰・茶を嗜む・漆の技法
    小豆の利用は、照葉樹林帯に共通する文化のひとつと考えられています。6000年前、照葉樹林が日本列島へ北上をはじめ、縄文文化が発展期を迎えました。東アジア大陸との交流が活発になり、照葉樹林帯に住む人々の間で、モチ性作物の利用や発酵技法、茶を嗜む文化や藍染、漆器、養蚕等、共通する文化が育まれました。照葉樹林文化と呼ばれる共通文化は、現在に残る日本文化のルーツとも言えます。山と森によって育まれた、自然との共生を大切にした日本の文化をつないでいかなければならない、その一端を担いたいと考えています。
    【図案】椿(照葉樹)・餅搗き・稲作・太陽信仰・茶を嗜む・漆の技法
  3. 3.あずきのルーツ

    包装紙図案:縄文文様
    日本各地の縄文時代の遺跡から発見されたマメに小豆が含まれていることが判明。小豆は日本で栽培化された可能性を示すデータが増えています。縄文時代は今に残る様々な日本文化のルーツであるとも言われています。小豆のルーツの奥深さを、これからも追及していきたいと考えています。
    【図案】縄文文様
  4. 4.手仕事

    包装紙図案:御座候
    御座候は創業より65年、手焼きの温もりを伝えてきました。これからも手焼きを続けていく姿勢と、手焼きの温もりを伝えたい。そしてこれからも焼き立ての温かい御座候をお届けしたいと考えています。

包装紙化に際しリアルスキャン技術を採用

リアルスキャン技術を採用した包装紙のアップ写真
手仕事の温もりあふれる作品を生かすため、あらゆる紙や印刷技術を検討した結果、素材を鮮明に写し取りデータ化するリアルスキャンという最新技術を採用。これにより手仕事によって刻まれた型の輪郭が際立ち、和紙に染められた濃淡や滲みが風合いとなった、大量印刷で廉価でありながら手仕事の温もりあふれる包装紙が出来上がりました。

岩手の型染職人さん

作品写真
包装紙作品を作って頂いた岩手県在住の型染職人さんは老舗の染物屋に生まれ、高校卒業後、人間国宝であり染織工芸作家の芹沢銈介先生に師事。芹沢先生は当職人さんの文字を描く感覚が非常に優れていると周囲に話されていたとのこと。型染の技術を身に着け故郷に戻り、染物屋の3代目に。家業と並行して型染の手ぬぐいやのれん、手仕事フォーラムのカレンダーを制作するほか、雑誌や書籍、広告などに型染イラストを提供している。久野恵一監修「民藝の教科書」シリーズ(グラフィック社刊)の表紙や挿絵でも有名。

「型染」の工程

「型染」の工程写真
  1. ①図案を元に、型を刻む(写真右上)
  2. ②耐水性の特殊な和紙に型を重ねて上から糊を塗る(写真右下・色がついている部分が糊が付いた部分)
  3. ③色を置いていく(写真左上)
  4. ④和紙を水にさらし、糊を落とすと、糊の付いていない箇所だけが見事に染まる(写真左下)

包装紙「型染」の工程写真

使用店舗について

新包装紙は2016年4月下旬頃より順次使用開始予定。御座候包装紙は駅構内店舗やイオン系列店舗、姫路市内の一部店舗等で使用しています。包装紙だけでなく、使用店舗数の多い紙袋やナイロン手提げ袋にも同デザインを採用した新たなデザインに順次変更致します。

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